物語の主人公である私、活駅十六は、地味で陰気なゲームオタクとして知られている。しかし、最近夢中になっているのがバスケのネットゲームだ。運動自体は得意ではないが、実は幼少期からバスケットボールが大好きで、大技を披露した選手をテレビで見ては心躍らせ、それがこうじてネトゲの世界で大暴れすることに。そんな私をよそに、クラスの人気者でバスケ部のエース、池てると彼の彼女かすみは、私を鼻で笑う。
彼らは私のようなオタクをバカにするのが常で、教室の隅でゲームの話に熱中する私たちを見て、「ゲームオタクのくせにバスケ語るなw」と元気に突っ込んできた。だが、そんな彼らの興味を引く事態が起こる。次の体育でバスケットボールがテーマだと聞き、バスケ部のメンバーが盛り上がる中、ひときわ優雅で自信に満ちた池てるに「僕らゲーマー陰キャチームと試合してみる?」と挑発されたのだ。
その試合の日、体育館には好奇心旺盛なギャラリーが集まっていた。冷静な面持ちの私と、同じ陰キャ仲間からなるチームが対峙する。バスケの世界での経験は乏しい私たちだが、ネトゲで培った戦略と読みがある。私たちは一見大したことのないプレイをするように見せたが、裏では密かに相手の癖を見抜き、的確な指示を仲間に送っていた。
「さっきのフェイクには手元に注意を払え。あそこならシュートしても成功率はゼロだ」と私は仲間にリードを伝える。すると、仲間の慎吾が絶妙なリバウンドを収め、即座に速攻をかける。
「実はさ、オタクの僕たちだけど、過去に何度もストリートの大会で優勝しているんだ」と内心で呟きながら、私は笑みを浮かべた。結成したチームは元エース級の実力を持つ仲間たちばかりで、自由なバスケを愛する者の集まりだったのだ。
試合の展開が進むにつれ、池てるたちバスケ部は次第に追い詰められていく。ギャラリーの期待する大逆転は叶わず、私たちの勝利で幕を下ろす。試合後、私たちの実力が評価され、学校内で一目置かれる存在となった。
その一件がきっかけで、池てるの不遜な態度や私たち陰キャ組への嫌がらせが明るみに出たため、彼は大勢の前で大恥をかき、自らの振る舞いを見直さざるを得なくなった。
一方で、私たちはバスケ部から勧誘を受けるが、自由に楽しんでこそバスケと考える私たちはその勧誘を断ることにした。どんな時も、自分の好きなものを好きと言える勇気を持ち続ける――そう心に決めた。
この経験を通じて得た仲間たちとの絆を胸に、私たちはこれからも自分たちのペースでバスケを楽しみ続けるのだった。次はどんなステージで彼らとプレイしようかと、胸は高鳴るばかりだ。
これが私たちの「ゲームオタク」から「バスケの達人」への道、そしてまだまだ続く物語のプロローグに過ぎない。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=tgeg5mRT7-4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]