私は夫の高一と共に静かに暮らすアラサーの会社員です。まだ子供はいませんが、幸せな日々を送っている大きな理由の一つは義実家との疎遠です。結婚の際、双方の両親が揃っている場での初対面では、特に問題はありませんでした。しかし、本当の問題は結婚式当日に表れてきました。
結婚式当日、不自然なほど静かな新郎側の席で、義母は私を「馬鹿な嫁」と呼び、義姉もそんな感じで私を無視しました。
私の両親が涙を浮かべつつ挨拶を続けている間、新郎の実家では個別に飲み食いしている様子が目に入り、私はその場でドン引きしてしまいました。
それでも幾度となく困難を乗り越えようと試みた私達ですが、最初の正月を義実家で迎えたとき、思いもかけぬ事態が起こります。豪華な義母の手作りおせち料理を前に、家族の輪にこじ開けて箸を伸ばした私に対し、義姉からの「勝手に食べないでよ!」との一言。私はその場で取り乱しそうになりました。
この場面で夫は私の味方となり、義母や義姉の非礼を制しました。こうして私たちは最後には義実家を後にし、以来義実家とは絶縁状態となったのです。今でもその頃のことを思い返す度に無念な思いが背中をかすめます。
数年が経ち、ある日夫が義姉の結婚に関する連絡を受けました。義姉は四十代に突入しようとしている中での結婚ということで、「参加してほしい」とのメッセージを受け取ったのです。夫が私へ参加の意向を確認してきた時、私の顔にはかつて義実家で見せた極上のスマイルが浮かびました。
数年前、私もそうだったように、傷つけられた記憶はそう簡単には消えません。それでも私は夫と共に、彼の家族として結婚式に参加することを決めました。ベストを尽くしてお祝いの席での義理を果たすことに意義を感じたのです。参加を決めた理由には、私の幸せを守るために奮闘してくれた夫への想いも込められています。
その結婚式の日、私は夫と共に到着し、親戚控室へ向かいました。控室で待っている間、義父がさも謝罪のようなことを口走りつつ駆け寄ってきました。
私は彼に笑顔で挨拶を返しましたが、内心ではまだ許せていないという気持ちを抱えていました。
式が進み、やがて披露宴での挨拶やお酌回りは順調に済ませましたが、その後新郎新婦が各テーブルを回り始めた際に問題が発生。義姉は私を見てはニヤニヤと意地悪なことを口走り始めたのです。そんな彼女を目の前に圧倒されつつも、私は毅然とした態度で対応しました。
この日、夫が私と共にその場を立ち去る際、彼の勇気ある行動に心から感謝の念を抱いた瞬間でした。その行動によって、私は未来に新たな希望を見出しました。その後、私達は義実家との関わりを断ち切り、計画を進行し新たな土地へと移住することになりました。
そうして時間が過ぎ去り、新たな転機が訪れます。妊娠が発覚したのです。
長年仲良くしてきた二人の間に、ついに待ち望んでいた命が宿りました。夫は私と新たな土地での生活を機に、早速新しい業務所への転勤希望を提出したところ、これが認められました。
心から嬉しい知らせと共に、私たち家族は新天地へと旅立ちました。そして、夫と共に新しい家での生活を始めたその日、やはりしばらくして義母からの連絡が再び入ってきましたが、それは過去の遺産に過ぎません。私たちは前に進むことに決めています。
私たちは今、平穏で幸せな生活を送っています。家族三人での未来を夢見ながら、大きくなっていくお腹をさする毎日は、何よりも私たちの新たな始まりの証です。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=m2iaf6c5dTg,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]